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NPO青山デザインフォーラム(ADF)が主催する世界の建築家を対象にしたアワード「ADFデザインアワード2024」が間もなく募集を締め切ります。締切日は2023年12月22日(日本時間)です。アワードの審査員は、建築・デザイン業界の世界的な著名⼈5名、エマヌエーレ・スタムリ、フェルナンド・メニス、ロレンツォ・ビニ、スージー・アネッタ、ウィリアム・ポッツに決まりました。本アワードは賞金総額50,000米ドルの大型デザインコンペです。受賞者には副賞として、ミラノでの授賞式出席や作品展示の機会が設けられます。世界に作品を発信できるこの機会に、ぜひ本アワードにご応募ください。
「ADFデザインアワード2024」概要
デザインの表層の美しさはもちろんのこと、デザインの採用に至る経緯が、独創的、革新的であり、建築物が人間に有益で、環境負荷に配慮しており、建築デザインの世界で新境地の開拓にチャレンジしている建築作品を世界中から募集しています。世界の注目を浴びる『ミラノサローネ国際家具見本市』の会期中、ADFはフォーリサローネにて会場を設営し、受賞作品の展示を行います。さらに東京・青山のADFギャラリースペースにおいて作品展示も予定しております。
テーマ
「建築デザイン」
応募期間
2023年8月14日(月)から2023年12月22日(金)まで(日本時間)
応募URL
結果発表
2024年2月28日(水)
言語
英語のみ
応募作品
3年以内に竣工した物件
応募資格
個人またはグループ(1グループ1作品案まで)
国籍は問いません
ADFの会員であること(※入会に費用は無料)
応募費用
無料
アワード募集カテゴリー
ホスピタリティ : ホテル・カジノ・テーマパーク・パビリオン
コマーシャル&オフィス : ショッピングセンター・デパート・オフィスビル
集合住宅:個人住宅、インテリア以外
教育とスポーツ : 学校・研究施設・スタジアム
文化的建造物 : 劇場・図書館・博物館・美術館・ギャラリー・病院
公共建築:政府および市民の建物・空港・駅・港
審査基準
美しさ : 形状・色彩・ディテール・素材選定に芸術的な価値がある。
イノベーション : 社会変化に対応し、新素材を使用して革新的な建設プロセスと先駆的なデザインを採用している。限られた条件の中でイノベーションを起こすことにチャレンジしている。
有益性 : 建築物が使用するユーザーや環境に配慮し、有益であり、持続可能な建築物である。
地域性/文化性/時代性 : 地域との融合と差別化、表面的な美しさが時代的で文化的背景に適合している。
賞金および副賞
最優秀賞:30,000米ドル(全カテゴリーより1作品)
優秀賞:5,000米ドル(全カテゴリーより2作品)
副賞:最優秀賞、優秀賞は「ミラノサローネ国際家具見本市」の期間中にフォーリサローネのADF会場において作品が展示されます(展示は写真及び模型等)。設営費用として、1,000米ドルまでを青山デザインフォーラムが負担致します。受賞作品はADFが運営するヴァーチャルミュージアム「COCO WARP」での展示する機会が与えられます。最優秀賞受賞者はADFビジネスマッチング事業部で1年間、PR業務をサポートいたします。
審査員紹介
今年度の審査員も、世界各地から建築・デザイン業界の著名⼈が名を連ねました。審査員5名は、下記の通りです。
Emanuele Stamuli / エマヌエーレ・スタムリ(Stamuli AB クリエーター)
Emanuele Stamuli ©Francesco Stelitano
Stamuli ABは、2016年にエマヌエーレ・スタムリによって設立されたストックホルムを拠点とするデザインスタジオ。イタリアとギリシャにルーツを持つ彼自身の多文化的な伝統と、ヨットデザインから正式な訓練を受けたというユニークな経歴から、スタムリは、インテリアと家具デザインの分野で永続的な遺産を創造するという共通の目標を持つ国際的なクリエイターと技術者の多様なチームを立ち上げました。彼らの関心は、各クライアントとロケーションのユニークなアイデンティティに触発された、厳選された立地固有のプロジェクトにあります。オープンマインド、多様なスキル、そして挑戦的な姿勢が、有名な国際的なファッションブランドやラグジュアリーブランドとの長年にわたるコラボレーションを含むプロジェクトを支え、また世界中の厳選された住宅や個人出資のプロジェクトまで、幅広いプロジェクトに携わっています。
Fernando Menis / フェルナンド・メニス(建築家 )
Fernando Menis ©Bartek Barczyk
フェルナンド・メニスは、40年以上にわたるキャリアを持つ、数多くのアワードを受賞しているスペインの建築家です。彼の作品は幅広い研究プロジェクト、多様なスケールおよびタイポロジー(類型学)の作品にまで及びます。メニスは、2015年にポーランドのCKK Jordankiコンサートホールのために最先端の可変音響システムを作成したことで世界的に有名になりました。また、ラス・チュンベラス教会、エル・タンケ公園、スイス・ビュルヒェン広場、イスラ・アスレチック・スタジアム、マグマ・アート&コングレス、ベルリンのシュプレー川のプール、カナリア諸島政府の本部を設計しています。
Lorenzo Bini / ロレンツォ・ビニ(ミラノ建築家協会および財団評議員理事)
Lorenzo Bini by Davide Bernardi
1971年生まれ、ミラノとオスロで教育を受けたロレンツォ・ビニは、1998年にミラノ工科大学を卒業後、ミラノとロッテルダムの建築事務所に勤務。2003年にはStudiometricoを共同で立ち上げ、8年間にわたる共同パートナーシップの後、2011年にStudiometricoを解散。同年、ビニはミラノを拠点に、仮設的な構造から恒久的な建物や庭園へと、既存の空間へと作り変える建築事務所ビノクレを設立しました。建築家としての活動の傍ら、ロレンツォ・ビニはミラノ工科大学の非常勤講師、デザインアカデミー・アイントホーフェンの客員教授を務め、現在はミラノのヌオーヴァ・アカデミア・ディ・ベレ・アルティで教鞭をとっています。また、2021年からはミラノの建築家によるミラノ建築家協会の理事を務め、文化活動を担当しています
Suzy Annetta / スージー・アネッタ(Design Anthology編集⻑)
Suzy Annetta ©Gavin Green
「デザイン・アンソロジー(Design Anthology)」の創刊編集長であるスージー・アネッタは、オーストラリア・メルボルン出⾝のデザイン・エディター、キュレーターであり、アジアデザイン界の有名人として知られています。スージーは、多くのデザインアワードの審査員、選考委員会のアドバイザー、Design Trustの諮問委員会の委員を務め、イベント、生放送テレビ、ポッドキャストで数多くのインタビューやパネルディスカッションを主催、参加し、デザインに関する数多くの書籍を執筆、編集しています。
テキスタイルとインテリアデザインのバックグラウンドを持ち、アジアに18年間住んでいたアネッタは、アジア全域のデザインに関するストーリーを伝える必要性を感じていました。「デザイン・アンソロジー」は2014年初めに創刊され、強い支持を得て国際的に成長を続けています。「デザイン・アンソロジー」は独立して出版され、アジア全域の人々、プロジェクト、プロダクトの厳選されたセレクションに焦点を当てた、アジア全域で唯一入手可能なデザイン雑誌です。2018年にヨーロッパ版、2019年後半にオーストラリア版、2023年に中国版が刊行されました。Design Anthologyは2020年初めには、テムズ&ハドソン社とのコラボレーションで初の長編書籍「Design in Asia」を出版しています。
William Potts / ウィリアム・ポッツ(NR2154 デザイン・ディレクター)
Wiiliam Potts ©Wiilliam Potts
ウィリアム・ポッツは、ニューヨーク、コペンハーゲン、パリを拠点とするクリエイティブ・エージェンシー、NR2154のデザイン・ディレクター。ミラノのディモーレ・スタジオや東京のスキーマ建築計画などで家具やインテリアデザインの経験を積んだ彼は、ブランドの外観を高める新たな方法を模索しています。現在、LVMH、ルイ・ポウルセン、モエ・エ・シャンドン、ヘネシー、アクア・ディ・パルマ、レポッシなどのラグジュアリー業界で活躍するポッツは、芸術性が高く、知的で、視覚的にも物理的にもインパクトのある建築や空間に刺激され、インスパイアされています。