ロンドンで開催されたDezeen Awards 2024のパーティーにおいて、デザイン部門の全11カテゴリーの受賞作品が発表され、注目を集めました。「Faneeri folding chair」がデザイン・プロジェクト・オブ・ザ・イヤーを受賞。さらに、同作品はシーティング・デザイン・オブ・ザ・イヤーにも輝きました。

NPO青山デザインフォーラム（ADF）は、メディアパートナーとして今年もDezeenアワード2024をサポートしています。

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Faneeri folding chair / Forsman Design

審査員から「誠実な家具デザインの象徴」と評されたこの椅子は、「巧妙に設計され、思慮深く作られており、既存のデザインに新たな可能性を与えた」と称賛されています。また、「時代を超えたデザインでありながら退屈さがなく、あらゆる年齢層に喜ばれる」とも評価されました。

Faneeri folding chair by Forsman Design for Nikari. Photo by Nikari

Formwork / Gini Moynier

スイスの多分野デザインオフィスGini Moynierが手掛けた"Formwork"は、建築現場から回収された木材を活用したアップサイクル家具コレクションです。壁掛け棚、椅子、サイドテーブルで構成され、無駄を減らす試みが評価されました。審査員は「廃材を利用しながらも洗練されたデザインを実現し、素材に新たな価値を与えた」とコメントしています。

Formwork by Gini Moynier. Photo by Cynthia Ammann

Bilboquet / Philippe Malouin for Flos

カナダのデザイナーPhilippe MalouinがFlosと共同で制作した"Bilboquet"は、磁気球で接続されたシリンダーが特徴的な調整可能なテーブルランプです。審査員は「最小限の部品で多用途性を実現した、親しみやすく現代的なデザイン」と評価しています。

Bilboquet by Philippe Malouin for Flos. Photo by Pablo Di Prima

Artifact Bar / Light Origin Studio and NCDA

香港中心部の隠れ家的バー"Artifact Bar"は、「地下貯水池」にインスパイアされた建築的かつ没入感のある照明が特徴です。「物理的制約を超えた幻想的な体験を提供する照明スキーム」と評価されています。

Artifact Bar by Light Origin Studio and NC Design & Architecture (NCDA). Photo by Common Studio

Breathable Walls / Makhno Studio

ウクライナのMakhno Studioが制作した"Breathable Walls"は、主に粘土で作られたエコパネルです。審査員は「古い技術を現代的かつ商業的に復活させ、空間に温かみと触感を与える持続可能な素材」と評価しました。

Breathable Walls by Makhno Studio. Photo by Makhno Studio

Aloe / Kirkby Design

イギリスのKirkby Designによる"Aloe"は、アロエベラとオーガニックコットンを使用した持続可能な透過性テキスタイルコレクションです。審査員は「既存のコットン市場を揺るがす可能性を秘めた素材」と称賛しました。

Aloe by Kirkby Design. Photo by Kirkby Design

Nova / Humanscale

家具ブランドHumanscaleの"Nova"は、ビデオ会議に最適なグレアを排除する多機能デスクランプです。審査員は「静かで中立的な外観と優れた技術を兼ね備えた製品」と評価しました。

Nova by Humanscale. Photo by Humanscale

Ambessa Play Flashlight / Pentagram

Pentagramと社会的企業Ambessa Playによる"Ambessa Play Flashlight"は、難民の子供たちのために設計された懐中電灯キットです。購入ごとに1台が寄付される仕組みも評価されています。

Ambessa Play Flashlight by Pentagram. Photo by Nick Rochowski

Kiwi / The Pelvic People

"Kiwi"は多機能バイブレーターで、循環を促進し痛みを和らげるために設計されています。審査員は「敏感なテーマを非攻撃的かつ親しみやすい形で扱った」とコメントしました。

Kiwi by The Pelvic People. Photo by The Pelvic People

Journal of Architecture and Building Science / Spread

東京を拠点とするSpreadが手掛けたカラフルな幾何学模様の表紙が、日本建築学会のジャーナルに採用されました。

Journal of Architecture and Building Science by Spread. Photo by Ooki Jingu

A Pavilion for Swell of Spæcies / Una / Unless

イタリアの建築スタジオUna / Unlessが設計したこの一時的なパビリオンは、ルネサンス形式をモチーフにした大胆な構造が特徴です。審査員は「予想外で未来的、そして異質な感覚をもたらす構造」と評しています。

A Pavilion for Swell of Spæcies by Una /Unless. Photo by Héctor Chico

Dezeen Awardsは、建築家やデザイナーにとって世界的な名誉を象徴するアワードです。第7回となる今年のDezeen AwardsはBentleyとのパートナーシップで開催され、持続可能で革新的なデザインを世界に発信する場となりました。